第15回広域避難者支援ミーティングin東京

日 時:平成29年3月22日(水)10時00分~12時00分

場 所:東京ボランティア・市民活動センター会議室A

主 催:広域避難者支援連絡会in東京

参加者数:21団体24人(当事者団体10団体10人、支援団体11団体14人)

 ※本プログラムは、タケダ・赤い羽根広域避難者支援プログラムの助成を

  受けて実施しました。

◇団体の今の状況、課題、来年度以降の予定について

○退去命令が出てもまだ大丈夫だろうと思っていた人たちが行き場所がなく困っている。貯金を切り崩したり学資保険を解約したり、やっとの思いで生活していた方は、引っ越し代もままならず、引っ越しのボランティアを探している。

○行事は昨年同様で考えているが、サロンは月1回にする。昨年も寄付をいただき、旅行に行った。今年も寄付をいただけそうなので、川内村に帰郷した方と合流して出かけたいと考えている。つながりを持っていたい。

○茨城、栃木あたりに永住先を求めている方が多いが、まわりに友達、知人がいない。来年度も相馬などの移転先に出向いて交流会を開きたい。

○宮城の方は、家が流されて戻る家がない方ばかり。今のところになんとか住んでいければという希望を持って頑張っている。福島の人で行先が決まっていない人がいる。社協と相談している。サロンは継続する。

○丸6年が経ち、少しずつ縮小していくことを考えている。役員が引っ越していっていることや、自分自身も体調を崩し、世話を焼く人がいなくなっている。

○全部与えてもらうのではいつまでも自立できない。そういう時期にきた。社協のことばかり当てにせずやっていきたい。

○一番辛かったのは、一昨年末から続けて一人ずつ亡くなったこと。皆体力がなくなってきている。月1回のサロンは継続していく。前向きな気持ちがなくなっている方が多い。良い話がない。希望が持てない。

○サロンは月1回で続けていく。避難者よりも支援者が多い。皆参加すると楽しそうだが、高齢の方が多く、歩いて出かけることが難しい。避難者ではなく、今後は地域の住民として暮らしていけるようにしていくことが必要。

○転居した方は、周りに誰も友達がおらず、一日じっとしていて、もう一度東京に帰りたいと言っている。再会したが、涙を流して帰りたいと言っていた。

○サロンによく来てくれる高齢の方は、脚やひざが痛く動けないので、タクシーで来る。家族と暮らしている人が、別々に食事を取っている。孤食孤立して悪循環。

○垣根を外して、市民と交流して仲良くしなければいけない。社協だよりや市報に写真や記事を出してもらったところ、「郡山出身なのですが、青森出身なのですが、参加させてください」という問いあわせがあった。避難者だけの会というのと違って、明るくなってきた。

○避難指示区域が一部解除になって、今までと状況が変わる。同じ避難をしている集まりというイメージだったのが崩れる。ターゲットを絞る、活動を縮小することは、団体としては不本意だが、来年度の活動は形を変えないといけない。

 

◇意見交換

<避難解除地域について>

○7月に南相馬、小高が解除になったが、戻った人は一割。若い人、子育て世代はいない。子どもの声が聞こえない。昼間は車が走っているが、夜になると電気のついている家はポツポツ。小高の工業と商業高校が合併して4月に開校する。

○楢葉は20%が戻っている。家の取り壊しが進んでいて、更地になっているところが多い。小中学校が29年度から再開するとのことだが、10数名しか戻らない予定。

<被災地の撮影映像について>

○三宅島の全島避難の時、高齢で一時帰宅の際に帰れない方たちがいた。作業員の人たちがハンディカムで取った映像を貸しだして、皆でサロンなどの場で見た。これが島の人たちにとってありがたかった。福島でも、6年間一回も帰れていないという人がいると思う。見たくないという人、見て良かったという人いる両方いると思うが、子どもの時に遊んだ公園、高校など、思い起こさせる風景などを撮影し、上映してはどうか。

○映像を見たいわけではない。現地に行きたいが、脚がない。また、ドローンは町でやっている。実際に見るのとは違う。愛情が詰まっているから故郷。更地になって誰もいない映像を見ても幻滅を感じる。気持ちの整理がついていないのに映像は見たくない。

○双葉の映画祭、浪江の映画祭で映像が流れたことがあったが、実際に自分の家が流されている映像を見て、残念がってもう映画祭に参加したくない、見なければよかったという感想が多かった。

○15歳未満は近くにいけなかった。6年経つと自分の家がどうだったか忘れている。15歳になって、一度見てみたいという子もいるかもしれない。

<社協や地域の団体とのつながりについて>

○なぜ東京にある社協にばらつきがあるのか?

→ 社協は全国都道府県区市町村にあるが、指揮命令系統はない。各地域で独立して判断している。避難者の多い地域は孤立化防止事業をやっているところが多い。災害事業に力を入れている地域かどうかというような影響があると思う。

○社協にサロンの部屋を借りている。自分たちが企画して、そこに社協が乗る形が多い。年間でサロンに集まった人数によって現金をもらって、お餅付きに使っている。

○最後の一人まで手を差し伸べると仰っていて、年に一回各家庭を回ってくれている。去年から民生委員が各家庭を年に2回訪問することになった。社協の事務所に申請して場所を借りている。体操教室や男の料理教室などのプログラムをやっている。

<子どもについて>

○子どもが二人小学生の時に避難してきて、中学生と高校生になった。帰りたいと言わない。東京が故郷になっている。

○避難の話をしていない家庭が多いと聞く。進学するときなどのタイミングで、あの時こう思っていたという話を聞いたりするそうだ。

○いじめに遭い、登校拒否になっていた当時1年生、3年生、6年生のこどもたち。1年半経ってやっと学校にいけるようになった。東京に友達ができ、田舎の写真を見せても帰りたくない、今のほうがよっぽど楽しいという。今は高校に進学している。

○避難元に住所がない子たちは、今住んでいる自治体から成人式の招待状が来る。知らない人たちと成人式に出席することになる。

<その他>

○除染した土を双葉町が受け入れている。中間貯蔵施設として予定されている。帰還しても土がある。土と瓦礫、燃えるゴミを分ける施設を作っている。民地の買収が進んでいないようだ。反対している人もいる。

○それぞれの団体が抱えている状況、特に住宅の問題。どういうように皆選択していくのか。サロンは回数が減っていったり、なくなっていく。当事者団体だけでなく、社協中心にやっているサロンも同じような状況。解除される地域が増えていき、来年度から状況がガラッと変わっていく。連絡会としてどういう関わりができるのか考えていきたい。皆さんから地域の声、避難者の方の声を聞いていきたい。

以上

 広域避難者支援連絡会in東京の平成28年度事業につきましては、「タケダ・赤い羽根広域避難者支援プログラム」の助成を受けて実施しております。

広域避難者支援連絡会in東京
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